占い好きによるオススメ占星術師5選

今日は気楽なエントリを。

こちらの記事でも触れましたが、子どもの頃から占いが好きです。

こんなことを書くと、はてな界隈のインテリサブカルオタクメガネ男子(←すごい偏見)の皆さんに鼻で嗤われそうでオバチャン冷や汗たらしながらコレ書いてますが、昭和生まれのはてな女子の皆さんには多少共感していただけるかと。そう、今はなきティーン向け占い雑誌、My Birthdayを愛読していたクチです。 

大人になった少女たちへ! My Birthday (実用百科)

大人になった少女たちへ! My Birthday (実用百科)

 

 ↑このイラスト、懐かしい!

 

それはさておき。タロットのような「当たるも八卦、当たらぬも八卦」系の占いも短期的な方向性や決断を下すにはいいのですが、中長期的な見通しを立てるうえでは、やはり占星術が参考になります。

そんなわけで、今回は、個人的にオススメの占星術師5名をリストアップしてみました。

※ご注意※

私は占術には全く詳しくないので、それぞれの占術の精確性だとか妥当性の高さ(そんなものがあるのだとすれば)などについてはわかりません。というわけで、私がオススメする基準は、あくまでも占いの一利用者として、その占いがわりと当たっているように感じるとか、自分にとってはしっくりくるといった、極めて主観的な独断と偏見によるものです。

いずれも超有名な方ばかりで、占い好きの皆さんにとっては目新しくないと思いますので、ここでは、私が①なぜ②どんな方におすすめするのかを、著書やサイトとあわせてご紹介します。なお、☆の数はオススメ度数(最高で3つ)です。

 

おすすめ占星術師①:中森じゅあん(鬼谷算命学)☆☆

鬼谷(きこく)算命学というのは、春秋戦国時代の楚の国の賢者・鬼谷子にルーツがあると言われる、中国由来の占星術です。(参考:算命学 - Wikipedia

中森じゅあんさんは、ananやクロワッサンといったマガジンハウスの雑誌を中心に、鬼谷算命学を女性向けにわかりやすく解説した草分け的存在かと思います。

主精、10大主星と12大従星の組み合わせによって占うという、ちょっと複雑な占術ですが、主精のみで大まかな月別の運勢がわかる無料サイトとしては、こちらが便利です。


中森じゅあんの算命学 - フィガロジャポンオフィシャルサイト madameFIGARO.jp

 

無料サイトをチェックして「ちょっといいな」と思った方には、ぜひマガジンハウスのムック本を買うことをおすすめします。非常にきめ細かな占いを楽しむことができます。2、3年おきに、アンアンかクロワッサンの特別編集で出ているのですが、最新版はこちらのようです。

an・an特別編集 新装版 中森じゅあんの「算命学」で、宿命を知って、幸運をつかむ!  (マガジンハウスムック)
 

 

ただし、anan版はやはり恋愛中心。仕事や家庭・育児に悩む既婚者でしたら、クロワッサン版がいいかと思います。

クロワッサン特別編集 最新版「鬼谷算命学」 (マガジンハウスムック)

クロワッサン特別編集 最新版「鬼谷算命学」 (マガジンハウスムック)

 
中森じゅあんの総評:

じゅあんさんに限らず、鬼谷算命学の特徴は自然界との結びつきの強さにあります。これは、算命学が陰陽五行思想にそのルーツを持っているためですが、たとえば「主精」は、「あなたを自然界の森羅万象に置き換えたら何にあたるか、自然がシンボライズするあなた自身の中心になる大切なもの2007年版のクロワッサン特別編集ムックより)であり、自然の5元素をそれぞれ陰と陽に分け、樹、花といった自然界の名称で表しています。そして、それぞれの主精はある特定の色や季節と結びつけられている。10大主星や12大従星も、同じようにそれぞれが色や季節と結びついています。

そして、じゅあんさんの文章は、この森羅万象と人の心や運命の結びつきの複雑な綾を、彩り豊かな言葉で伝えてくれるように思います。

たとえば、私の場合は主精が「灯」なのですが、「暗闇に明るさと熱をもたらす火。鋭い感性と創造力を生かし、いつまでもその情熱を燃やし続ける人」などと具体的な火の性質と結びつけられると、抽象的な言葉で性格を言い表されるよりも想像力を刺激されますよね。

そんなわけで、中森じゅあんの鬼谷算命学は、ロハスでオーガニックなソトコト人にオススメしたいと思います。ラブアンドピース。

 

おすすめ占星術師②:山本令菜(0学占い)☆

0学占いは、1940年に御射山宇彦(みさやま うひこ)氏によって生み出された比較的新しい占術で、易、四柱推命、気学、西洋占星術など、さまざまな占術をもとにして作られた「運命学の集大成」だそうです。(参考:0学 - Wikipedia

山本令菜さんは、中森さんと同様、マガジンハウスのムック本が定番です。

山本令菜の0学占い12年間の全運勢&相性 (Magazine House mook)

山本令菜の0学占い12年間の全運勢&相性 (Magazine House mook)

 

 

実は、山本令菜さんは2005年に亡くなられました。もう10年も経つのですね。新刊が出ないことが大変残念ですが、0学占いでは12年周期で同じ運気が繰り返し巡ってくると考えるので、どれか1冊ムック本を持っていれば問題ありません(ちなみに、鬼谷算命学も同様です)。

実際、上記のムック本は2003年のものですが、アマゾンのサイトでは、2014年10月に新たにレビューが書き込まれています。中古しかないとはいえ、まだまだ細々と売れ続けているのでしょうね。

山本令菜の総評:

0学占いは、12の支配星(西洋占星術でいう太陽星座みたいなもの)と干支、そして12年周期の運命グラフとの関係性でその人の性質や運命を読み解くものですが、わりと「あなたって、こうよね」とズバリと決めつけられる感じがあります。白黒はっきりしていて、こういうところは細木数子さんでおなじみの四柱推命の影響でしょうか。

そして、令菜さんの文章はもう日本刀のように切れ味鋭いんですよね。良ければ良い、悪ければ悪いと、バサリと一刀両断されるんです。

たとえば、私の夫は支配星が「土星」なのですが、何だか可哀想ですよ、「土星」の人って(←土星の方、スミマセン)。

プライドが高い、と非難されるようなことがあっても、プライドを捨てるべきではないのがこの星です。というのも、それが貴族星に生まれつき与えられた要素であり、もし失えば、用意された幸運に乗ることもできないという大切なものだから。プライドのない土星に幸せな未来はありません。

だの、

問題は柔軟性のなさと、孤独に陥りがちなこと。適当に流されながら実利を取れる人に有利な現代社会で土星のこの性格が裏目に出ないよう、少しは譲ることも覚えて生きていってほしいものです。

だのと…うわーん! その通り過ぎて泣けてくるよぅ(泣)

そんなわけで、山本令菜の0学占いは、「お世辞も慰めもいらないから、本当のことを言って頂戴!」というドMの皆さんにオススメです。

ちなみに、山本令菜さん亡きあと、0学会にはこれといったスターもヒット本も出ていないのですよね。「0学会、危うし!」ってところかと思います。☆ひとつの評価にしたのはこのためです。0学会には、山本令菜さんに負けず劣らず歯に衣着せぬ物言いの新たなスターを生み出して欲しいものです。

 

西洋占星術師はスマホがお好き

さて。この後のお三方は、みなさん西洋占星術です。

やはり超有名どころばかりですが、いずれも特に有料のスマホサイトが秀逸だと思っていますので、そちらを中心に紹介します。

ちなみに、これから紹介する有料スマホサイトには、以下のような共通点があります。

  • 生年月日と生まれた時間&場所を登録しておき、カスタムメイドの詳細な診断ができる。
  • 毎日、週間、月間、上・下半期、年間の12星座別占いがある。
  • 個人の出生ホロスコープ(生年月日と時間・場所が全く同じでない限り、全員違う)に基づく基本運勢、基本性格、その他の詳細な鑑定が受けられる。
  • 恋人などの知人の情報も登録し、相手の運勢や相性占いもできる。

10年ほど前であれば、このような詳細な鑑定を受けるためには、その占い師に直接個人鑑定を依頼しなければ不可能でした。スマホでこれほど手軽に個人鑑定サービスを受けられるようになったことに、隔世の感を禁じ得ない四十路です。

上記の共通点を踏まえたうえで、それぞれのスマホサイトに固有のおすすめポイントを取り上げてみました。

 

おすすめ占星術師③:鏡リュウジ☆☆

女子なら知らぬ人はいないであろう鏡リュウジさん。国際基督教大学(心理学)のご出身で、占星術を学ぶためにイギリス留学もされたという、日本の占星術界きってのインテリ&理論武装派という印象があります(←あくまで私の印象です)。

その一方で、この方はとっても商売上手でヤリ手の顔も持ちあわせていますよね。女性誌でひっぱりだこですが、biglobeyahoo!などの有料サイトもそれこそ無数にあります。

無料で手軽に楽しめる12星座別のマンスリー占いとしては、こちらがあります。

鏡リュウジの12星座別ホロスコープのマイページ|BAILA(バイラ)

 

そして、スマホサイトはこちらからどうぞ。基本は月額324円、年間コースを選ぶと3,394円と少しお安くなります。

鏡氏のスマホサイトには、以下のような特徴があります。

①個別課金コンテンツが豊富

恋愛や仕事といった個別項目につき、300~2000円近いお金が別途課せられるコンテンツが沢山あります。その中身はbiglobeyahoo!などの有料PCサイトと同じです。

無料(月額範囲内の)鑑定もかなり詳細ではあるのですが、後述のお二人のサイトなら無料で読めるような内容に、わざわざ個別課金しているケースも多いのです。たとえば、上半期の全体運は無料だけど、恋愛運は個別課金する、とかね。これはちょっと不親切というか、鏡さんの商売上手たる所以です。

②プロフィールの登録内容によって、表示されるオススメ有料(個別課金)コンテンツが変わる

これは割と最近導入されたサービスだと思いますが、プロフィール登録時に、「お悩みカテゴリ」で関心のある項目を選ぶと、トップページやマイページに表示されるオススメ有料コンテンツが選んだ項目に準じて表示されます。自分の悩みに応じた鑑定を受けやすくなる、というわけです。もっとも、個別課金コンテンツに誘導してうまーく稼いでいるわけですが。

 ③無料のタロット占いメニューが豊富

おすすめというよりはケチばかりつけているようですが(^_^;)、これに関しては私が一番おすすめする点です。占星術だけでなく、無料のタロットメニューがかなり豊富なのです。1枚だけのワンオラクルやYes/Noタロットの他に、質問内容に適した数種類のスプレッド(並べ方)が採用されています。占いの結果も、同じカードでも質問内容(恋愛か、仕事か?など)に応じて文章を変えてあるので、タロット初心者でも解釈しやすいところも親切です。

占星術の基礎知識や、よもやま話が楽しめる

リュウジアカデミー」というコーナーがあり、この中は更に、ブログ形式のエッセイコーナー「星レシピ」や、占星術の基礎を一からわかりやすく解説した「リュウジ講座」などに分かれています。

先述のとおり、鏡さんは「占星術界きってのインテリ&理論武装派」ですので、鑑定メニューよりも、実はこちらが一番充実しているというか、鏡さん自身が書きたいことなのだろうなあという感じが伝わってきます。占星術を本格的に勉強したい方には、こちらのコーナーがおすすめです。

鏡リュウジの総評:

ご本人はインテリ感漂っていますが、その占いの本領が発揮されるのは、やはり独身女子向けのベタな恋愛占いだと思います。

なんといっても、質問の立て方が上手いのですよ。たとえば、こんな感じ。

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これは課金なしの「恋愛」カテゴリのほんの一部ですが、このうちの大半は、ソレ、「彼との相性」でまとめてもいいんじゃね?と思うような質問ばかりですよね。

でも、鏡氏はそんな野暮なこと(?)はしません。とにかく、手を変え品を変え質問を変え、あらゆる角度から「彼との相性」に迫っていくのです。

もちろん、それらの質問への答え方もあの手この手の変化球ユング派心理学に精通されているだけあって、四十八手の限りを尽くしたバリエーション豊かな表現力で、乙女心の痒いところに手が届く回答を用意してくれています。

そうなると、「彼との相性」が知りたいだけの女子たちは、愚かにもズルズルと似たような質問項目を片っ端から読み漁った挙句、いつのまにか個別課金の甘い罠に心地よく嵌っていくのです。なんて罪作りな男!!

でも、いいじゃありませんか。若い女子の恋愛なんて、あるイミ娯楽みたいなもんです。鏡リュウジの恋占いは、恋を弄び弄ばれ、惚れた腫れたに一喜一憂して日々を送るさかりのついたメス犬迷える子羊の皆さんにぜひオススメします。ハマりますよ、いやホント。かつての子羊より。

 

おすすめ占星術師④:ジョナサン・ケイナー☆☆☆

出ました!占星術界のドン(?)、ジョナサン・ケイナー氏の登場です。

まずは、無料のPCサイトで12星座別占いをどうぞ。これだけでも十分に読み応えのある内容です。


ジョナサン・ケイナーの星占い - 占星術の世界的権威によるホロスコープサイト

それにしても、貫禄あり過ぎ。

 

そして、スマホサイトはこちら(月額540円)です。その特徴は以下のとおり。

①相性占いが深痛い

「星たちのパズル」という恋愛相性のコーナーがあります。相手の情報を登録してスタートすると、週に1回、「1ピース」ずつ情報が追加され、最終的には37ピース目でパズルが完成。こうなると、相性のありとあらゆる側面が網羅されます。追加課金はありません。

これが、なんかもう絶望的なまでに当たってるというか、ぐうの音も出ない感じなんですよね(泣)良い面も悪い面も、「そんなこと、い、言われなくても、わわ、わかってるわよっ!!」と吐き捨てたくなる感じです。13年の付き合いになる夫との相性も、かつては「え~、これは違うかも?」と思っていたのに、今読むと「その通りやん」と絶句します。正直言って身も蓋もないので、妄想希望に満ち溢れたうら若きメス犬乙女の皆さんにはおすすめできない、禁断の相性占いです。

②追加課金(月額1,620円)で日々の詳細な個別診断を受けられる

惑星は絶え間なく運行しているので、個々人の運勢も日々変化してゆきます。この日々の変化に応じたアドバイスを受けられるのが、「運命カレンダー」という月毎のコーナーです。追加課金はあるものの、何か占うたびにお金をちょろまかされる某氏のサイトよりは良心的かと思います。

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ただし。このコーナー、実は、PCサイトから購入できるチャート鑑定書と中身は全く同じです。こちらの鑑定書は、鑑定期間を1か月(1,000円)3か月(3,000円)、6か月(5,000円)、12か月(6,500円)のなかから選べるPDF形式のものですが、1年分だと120ページにもおよび、メチャクチャ重いです。

というわけで、こんな重いファイルをいちいち開けるのも面倒なので、だいぶ割高だとわかってはいながらも、ついついスマホサイトで追加料金を支払ってしまう私です。

③タロットの鑑定結果が秀逸

鏡氏と同様、こちらにもタロットコーナーがあります(「イーチン」というオリジナル易断もあり)。「恋愛」「お金」などとカテゴリが分かれてはいますが、鑑定結果はカテゴリ別に書き分けられてはいません。つまり、恋愛に関して質問しようと、金運に関して質問しようと、同じカード配列であれば、全く同じ文章が出てくるのです。

鏡氏のタロットコーナーと違い、自分の具体例に即して理解する必要があるので、解釈がいささか難しくはあります。でも、この文章が実に秀逸というか本質をついていて、「うわー、そういうことか!」と唸らされるんですよね。

また、自分では家庭のことについて質問したつもりだったのに、出てきた結果は明らかに仕事に該当してるよね?なんてこともあります。でも、落ち着いて考えてみると、いまの自分にとって一番の問題は、本質的には家庭よりも仕事だったな、と気づかされるのです。

そんじょそこらのタロット専門サイトよりも、よほど役に立つタロットコーナーだと思っています。さすが、世界のジョナサン!!

ジョナサン・ケイナーの総評:

占星術界のドンであるジョナサン。その魅力は、イギリス人らしいひねくれたレトリックと諧謔満載の文章にあります。たとえば、こんな感じ。

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ときにはあまりに抽象的すぎて、結局何が言いたいのかよくわからないことさえあります。逆説の、そのまた逆説みたいなこともよくあって、「で、どっちなの?」と言いたくなる。私の読解能力が足りないせいかもしれませんが(^_^;)

邦訳のレベルがとても高く(おひとりなのか複数人なのかわかりませんが、かなり苦労されていると思います!)、日本語サイトの文章でもほぼ問題なく理解できるのですが、たまにとっ散らかった訳文になってて「あ~、翻訳者さん、これは理解できてないな…」と思い、英語版で原文を確認することもあります。するとやはり、「こりゃあ混乱するわ」と思うような複雑な原文なんですよね(^_^;)

でも、このひねくれ加減が彼の最大の持ち味。ジョナサン・ケイナーの星占いは、英国紳士の言葉遊びの迷宮で彷徨いたい、ヒネクレ者の紳士淑女にオススメします。

 

おすすめ占星術師⑤:石井ゆかり☆☆☆

ふぅー、やっと最後まで来ました。こちらもおなじみの女性占星術師ですね。個人的には、最近一番好きな占い師さんです。

まずは、無料PCサイトの筋トレをどうぞ。なぜに筋トレ?(理由は、こちらのインタビュー記事にあります)

週間占いが好きです。いまの私にとっては、「あーー、当たってるな~」とストレートに思うことが多いのです。

 

でもやはり、有料スマホサイト(月額324円)には敵いません。その特徴は以下のとおり。

①かなり詳細な日々の個別診断も、すべて月額料金の範囲内

これが、このサイトの最大の利点です。日々の星の運行に基づく個別診断(ジョナサン・ケイナーのサイトで月毎の追加課金で得られるレベルの情報)を、「今日のホロスコープを読む」その他のコーナーで

追加課金なしで読むことができます。ゆかりさんは、がめつくないというか、良心的なんですね。それというのも、本が大ヒットしているおかげでしょうか? 

3年の星占い 乙女座 2015-2017

3年の星占い 乙女座 2015-2017

 

 ↑このシリーズ、とてもいいです。読み物としても楽しい!

②2種類の占術で出生ホロスコープを読み取れる

ゆかりさんのスマホサイトで一番のおすすめポイントがこれ。「プラシーダスで読むもう一人の貴方」というコーナーがあります。

解説によれば、一般的な「12星座占い」の記事は、太陽の位置を基準にした「ソーラー・ハウス・システム」によって占っているのですが、もうひとつ、「プラシーダス・ハウス・システム」という方法もあるそうで、このコーナーでは、そのプラシーダス方式によって出生ホロスコープを読み解いています。

ご本人いわく、

今までソーラーサインハウスでの占いがぴんとこなかった人にとって、プラシーダスが「真に自分にフィットする占い」となるかもしれません。あるいは、今まで知らなかった自分の内なる力をこのハウスシステムの中に発見することができるかもしれません

 とのことですが、確かに、ソーラーハウスが「オモテの占い」なら、プラシーダスは「ウラの占い」という感じで、このふたつを読み比べると、自己理解にまたひとつ深みと広がりが出てきます。

たとえば、ソーラーハウスだと、私の「天職」は以下のとおりです(文章は途中で切れています)。

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そして、プラシーダスだと、こうなります。

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実は、鏡リュウジさんのスマホサイトもプラシーダス・システムを採用されているらしいのですが、こうしてふたつの解釈を読み比べられるところが、こちらのサイトの面白いところです。

占星術の基本やうんちくも満載

これは鏡氏のサイトと似通った点ですが、ゆかりさんのサイトでも、「星読み辞典」というコーナーで占星術の基本理論を学べます。お二人の個性の違いで書きぶりが違うので、読み比べてみると面白いですよ。占術自体に関心のない私は、よほどヒマなときしか読まないのですが(^_^;)

石井ゆかりの総評:

いま個人的に最も注目している石井ゆかりさん。その魅力は、何と言っても人の心の奥深くにぴたりと寄り添うような繊細で美しい文章にあると思います。

彼女は自分を決して「占星術師」とは呼びません。ご自分で名乗る肩書きはいつも「ライター」。こちらのインタビュー記事によれば、占星術は独学で学んだそうで、

私の商売意識は「書き物をする」ということなんです。「ライターです」って名乗るのも、そこからきています。「文章を書いて食べて生きたい」っていう気持ちはずっとあったんで、その延長線上に「占い」があるだけなんです。

 とのこと。確かに、彼女の文章からは、占いよりも書くことそのものを楽しんでいる感じが伝わってきます。

それともうひとつ面白いと思うのは、「占い」について書いている彼女自身が、誰よりも「占い」について懐疑的で、突き放した態度を取っていることです。 

 私は自分が「占い」をやってるということが非常にイヤですし、問題を感じています。「占い」はなければないでいいし、基本的には悪いことだと思っています。
 じゃあ、なぜやるのかというと、人間は非常に弱いモノだと思うんです。世の中全体を見たときに、どうしても「弱さ」というものが役に立つというか、意味を持っている。どうしようもなく「ある」んですね。弱いからこそ、生まれてくるいいものもあります。みんなに完全に強くなれということはできないし、弱い人がいて、「占い」が求められるというのは、あるべきではないけれど、どうしようもなく世の中にあってしまうものだからなんじゃないでしょうか。

 このスタンスが、私はとても好きです。

そもそも、占星術は、洋の東西を問わず古代文明において天文学から派生していますよね。科学的な正しさ、統計的な妥当性なんて証明されていないのに、人は連綿と占星術を受け継いできたし、科学万能の時代にあっても多くの人に支持され続けている。それは、人間の逃れられない「弱さ」ゆえに、「どうしようもなく世の中にあってしまう」からだと。そのとおりだなあと素直に思います。

そのせいか、ゆかりさんの文章からは、「人の弱さ」にそっと寄り添う誠実さと温かみを感じます。当たるか当たらないは重要ではなく(実際には、「当たってる!」と感じることが多いのですが)、とりあえずいつまでも読んでいたい。読み終えると、「よし、また明日から頑張ろう!」と思えるのです。石井ゆかりの星占いは、深い癒しとエネルギーチャージを求めるすべての人たちにオススメします!

 

いかがでしたか? ひとりでもお気に入りの占星術師が見つかりますように!