結婚相手の選び方

「恋愛と結婚てどこが違うの?」「どうしてその人と結婚しようと思ったの?」

こうした疑問は、結婚したい独身女子にとっては切実な問いですよね。

それに対する既婚者の答えはそれこそ千差万別でしょうが、今回は、私が考える結婚相手の選び方を書いてみようと思います。

 

恋愛と結婚の違い

恋愛と結婚は本質的にどこが違うか。この問いに対して、私は結婚前からわりと明確な答えを持っていました。

すなわち、恋愛正面から見つめ合うことであり、結婚横に並んで歩くことである、と。

 

見つめ合う時間は一刹那であると同時に永遠です。目下熱愛中のカップルにとって、時間はあってもなくても同じもの。愛し合おうが喧嘩しようが、「いま、この瞬間、2人が互いに向き合っているか否か」が、恋愛にとってのすべてです。つまり、向き合う情熱がなくなれば、それは恋ではありません

他方、結婚とは2人が並んで歩み続けることであり、そこには膨大な時の経過が生じます。生きとし生ける者にとって、時の経過とは、すなわち死に向かって老いていくことです。

 

私にとっての結婚相手の条件とは

恋のときめきは長続きしない。ずっと見つめ合ってなんかいられない。それでも、誰かと一緒に死ぬまで並んで生きていけたら心強い。それなら、結婚相手とは、恋心が醒めた後も共に生きていけそうな、時の経過に耐えられそうな相手でなければ困ります。

もっと厳密に言えば、次の問いに、自分がyesと言えるかどうか。それが、私にとっての結婚相手の条件でした。

  1. その人は、容姿にかかわらず「いい年の取り方」をしそうか(いくつになっても人生を楽しむ意欲と知恵のある人か)。
  2. その人と共に、「いい年の取り方」をしながら老いていく自分をイメージできるか。
  3. その人との間に、どちらかが先に亡くなるときに、互いに心から「ありがとう」と言える関係を築けそうか。

つまり私は、今を起点とするのではなく、死の瞬間に結婚生活を振り返ったとき、「幸福だった」と言えるかどうかを再重要視しているのです。

もちろん、そのためには、結婚以前に自分は死ぬまで誰かと共に生きることを本当に幸福だと思えるのか、という問いも含まれます。結婚を考えるのなら、その前提として、自分自身がどのような人生を送りたいか、ということも熟慮する必要があるでしょう。

 

結婚相手の条件は、自分の価値観の裏返し

私にとって夫はこの条件にかなう人ですが、遠い将来に実際に2人の関係がどうなっているかなんて、わかるわけはありません。

それでも、「この人となら、死の瞬間に心から感謝し合えるはずだ」と心に決めたからには、そうなるように努力し続けるつもりです。夫婦関係とは、夫婦であるということに胡座をかいたら終わりであり、良い関係を継続しようという両者の絶え間ない努力と意志の上に成り立つものだと思うからです。

ですから、上記の3条件は、「結婚相手の条件」とは言いつつも、ほぼ私の主観の問題です。私にとっては、相手が自分を幸せにしてくれそうかではなく、自分自身が相手を幸せにしよう(あるいは、2人で幸せになろう)という意志が持てるかどうかが重要なのです。

 

いかがでしょうか? 何かの参考になれば幸いです。

 

自分の人生を「死を起点に考える」という発想が確立した経緯と、夫を結婚相手と見定めた経緯については、また次回以後に書いてみるつもりです。

 

(お詫び)

実は、今朝未明に、このエントリの書きかけの下書きを誤って公開してしまいました。数十名ほどの方に中途半端な記事をお読みいただいたようで、どういうわけか十数個のスターもついていたのですが、そちらは一旦削除して、改めてこの記事を公開しなおしました。大変申し訳ありませんが、またスターをつけて頂けますと幸いです☆(あ、ブクマもね☆)