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【2002年11月19日の日記】5年ぶりのカウンセリング

※ご注意※こちらは、夫と13年前に付き合い始めてから6年を経て結婚するまでの「バツイチ男と結婚するまでの話」というシリーズものであり、本エントリは2002年11月19日当時のWeb日記の内容をそのまま掲載しています。詳しくは以下の一覧をどうぞ。


バツイチ男と結婚するまでの話 カテゴリーの記事一覧 - 街場のワーキングマザー日記

 

昨日、カウンセリングを受けに行きました。 臨床心理士になり、クライアントの自分探しを手伝うのであれば、まずは自分自身をきちんと知っていなければいけません。でも、カレとの関係や家族との関係などでいつも心がモヤモヤとしているので、もう一度きちんとカウンセリングを受ける必要があるな…と感じていたのです。

 

先週の木曜日にネットでカウンセラーを検索し、とある臨床心理士の方に予約を入れはしたものの、何から話したらいいのか迷っていましたが…いざ始まってみると、次々と話すべきことが浮かんできました。もちろん、カウンセラーの誘導が巧みなおかげでもありますが。

 

家族の問題や大学時代のことをおおまかに説明し、話の中心はカレのことに。 さすがはプロだなあ。カレとの関係についての悩みは普段いろいろな人に話してはいるけれど、問題の所在が明確になったのはこれが初めてだもの。

私にとって一番苦しいのは、カレが会うたびに「で、いつ別れるの?」、「結婚したいなら、早くいい人見つけたほうがいいぞ」なんてことばかり言うこと。「男女の付き合いには必ず終わりがあるし、俺はおまえになんの保障もしてやれないから、おまえが他の男をみつけても俺には反対する権利もない」という姿勢。

それは確かに正論だけれど、終わりを想定したら何もできないでしょう? それに、毎回そんなことばかり言われると、一体あなたは本当に私のことが好きなの? と気持ちを疑いたくなってしまう。でも、「私のこと好きなの?」と訊くと、必ず「そりゃあ好きだよ。好きじゃなきゃ一緒にいないし、こうして毎日電話で話したりするわけないだろ」と答える…。

 

カウンセラーにカレの女性遍歴を訊かれたので、私が知っていることを話しました。交際期間も含めて10年近く付き合っていた妻に、ほとんど捨てられるようなかたちで別れたこと。その後に付き合っていた彼女を傷つけてしまい、「こんなに私を傷つけたんだから、少なくとも10年は女と付き合うな」と言われ、ひどく苦しんでいたこと。

すると、カウンセラーが指摘しました。

「そうか、カレは2度も好きな女に捨て台詞を吐かれて、すごく傷ついてるのね。それに、話をきいてると、カレはとっても自分や他人に対して誠実で正直な人みたいだから、前の彼女をあんなに傷つけたんだから、自分は幸せになる権利がない…なんて思ってるんじゃない? 今度はあなたに捨てられることが怖くて、つい『いつ捨てても構わないぞ』というポーズをとってしまうんじゃない?」

…そう、確かにそうでした。カレはいつも自分を責めていたのです。 翻訳の師匠と3人でメールのやりとりをしていたとき、師匠がこんなことを書きました。カレと私が付き合い始める少し前のことです。

 

あの発言(*前の彼女を傷つけた、決定的な言葉)のことだろ? A(*カレのこと)、消しゴム、欲しい??(笑)

でも、でも、もうすでに時効、もしくは執行猶予期間が過ぎた、と思ってもいいんじゃないかな?

 

すると、カレはこう答えました。

いーや、オレの刑期はそんなんで終わりゃあしないんである。オレのバカはそれだけじゃないし、簡単に消えるわきゃないんである。人を傷つけたぶん、キッチリ自分も苦しまなきゃこの世は闇なんである。因果応報なんである。

聖女のような娼婦ソーニャの愛に打たれ、激しくわななくラスコーリニコフが従容としてシベリアへ向かったように、オレもマチ子の愛で娑婆に復帰したいなー

待つ! いつの日か仮釈!

 

 

このレスを熱烈なラブコールと捉えていいのか、ただの冗談と捉えるべきなのか…と迷ったものですが、カレの本音であったことは間違いないでしょう。カレが深く傷ついていることをわかっていたから、この人と付き合うのなら、「私の愛情を信じてくれれば、私があなたを幸せにしてあげるわ!」くらいの気持ちでやっていかなくちゃ、と思っていたんです。

でも…いざ付き合いはじめてみると、会うたびに「いつ別れようか?」なんて言われてばかりいるので、どんどん自信がなくなっていくんですよね。「今はビンボーだから他に女性と知り合う機会もデートに誘うお金もないけど、お金があれば私じゃなくたっていいんだろうな…」なんて悲観したり。

カウンセラーに言われました。

「目先の言葉に囚われないで。カレの言葉が本音であれば、とっくに別れてるはずでしょ? 拗ねてばかりいる息子を見守る母親みたいな、大きな気持ちでいたら? だいたい、マチ子さん自身も、別れるつもりなんてサラサラないみたいだものね。時間をかけて信頼関係を築いていったらいいんじゃないかな。あなたが望む理想の夫婦像や家庭像も、そういう信頼関係に基づいたものなんでしょう? 時間はかかるだろうけど、すごくいい関係になれる可能性もあると思うな」

うーん、仰るとおりでございます。 私、自分のことで手一杯になってた。カレの言葉の裏にあるものを汲み取るゆとりがなかった。付き合う前は、ちゃんとわかっていたはずなのに…。カレの心の傷を癒し、愛情に対する信頼感を取り戻すことは並大抵のことではないけど、やっぱりカレが好きなんだもの、時間をかけてやっていくしかない。

 

カウンセリング行ってよかったあー。カウンセラーの女性も信頼のおけるいい感じの方だったし、すごく気持ちがラクになりました。今後は、家庭のことももっと話していこう、ということに。しばらくは2週に一度のペースで通うことになりました。1回1万円だから結構イタイけど、臨床心理士になるためには避けて通れない道だし、自分への投資だと思おう。う~、貧乏…

 

四十路マチ子のコメント:

プロフィール記事にも書いてありますが、私は大学入学後にひきこもりになり、卒業するまで学内のカウンセリングルームに通い続けました。就職してからも、自分なりに精神分析や心理学などの本を読んではいたし、大学院受験のために体系的に勉強も始めてました。

それでもやはり、いざ自分のこととなると、第三者の助言がないとわからないものですよね。

このカウンセリングには全部で5回通い、夫との関係だけでなく、もっと根本的な家族との関係性をどう捉え、向き合っていけばいいのかという指針を得ることができました。たったの5回でしたが、この頃には自分自身の問題を大学時代よりはるかに深く理解していたので、短期間でかなり多くの収穫がありました。どこで糸が絡まっているのかはわかっているけれど、そのほぐし方がわからない。そんな状態だったのを、カウンセラーの力を借りて解きほぐし、整理したのです。

それまで抱えてきた家族その他との人間関係のあり方、そのなかでいつの間にか身につけてきた思考の癖をできるだけ客観的に捉え直せたことで、この後、恋愛関係の悩みやトラブルを自力でうまく解決できるようになっていきます。

 

ちなみに、本シリーズの読者様約1名が「これが6年分続くのか?」とご懸念されているようですので、今後の予定をお知らせしますと、アラサーマチ子の日記はここでちょうど折り返し地点を迎えました。1日に2回分ずつ掲載しているので、順調にいけばあと4日ほどで終了。

とはいえ、結婚までそこから更に5年もあるわけですが、そこは一挙に1エントリ(もしかしたら2エントリ)でまとめる所存でございますので、ご理解賜りたく。