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独身女子にワーキングマザーの実態が見えにくいのはなぜか。

北条かやさんのブログが好きで、よく読んでいます。

育休から復帰する女性とその家族向けの講座を取材したこちら↓の記事は、ワーキングマザーのひとりとして、特に興味深いものでした。

「ワーキングマザー礼賛」だけでなく、私たちは具体的な方法が知りたい - コスプレで女やってますけど

この講座の参加者は、既に子供を産み、子育てしながら働く覚悟を持った人たちですよね。でも、本当はそのずっと前の段階の、子育てどころか結婚すらもまだ現実的には考えられない人たちにこそ、こういったワーママの生の声が届いてほしいと、私は思っています。

だから、北条さんのような20代なかばの女性がワーママの実態をブログに書いて下さって、それを同世代の人たちも読んでくれるだろうと思うと、喜ばしい限りです。

 

ベールに包まれたワーママの実態

そもそも、ワーママの実態は、子供のいない人たち(既婚者を含む)にとってはベールに包まれています。これは、33歳で結婚し、35歳になる直前で出産した私の個人的な経験から実感していることです。

 

ふくらんでくるお腹がこんなに痒いなんて。

子供が生まれたが最後、こんなにも眠る暇がないなんて。

マタニティブルーで、こんなにも心が不安定になるなんて。
(※但し、以上の3つはかなり個人差アリ)

赤ん坊の面倒をみながら家事をすることが、
こんなにも困難で、シンドくて
体力だけでなく、頭もフル稼働させないと成り立たないなんて。

保育園に通い始めた乳幼児が、全員が全員、こんなにしょっちゅう熱を出すなんて。

 

職場には先輩ママもちらほらいて、それなりに話を聞いていたつもりなのに、実際に妊娠・出産すると、それまでの想像をあまりに絶したことばかり。

身近な先輩ママたちは、どうしてこういう肝心なことを教えてくれなかったの!こんなん聞いてないよ~(泣)」と思うことばかりでした。

なぜ、出産前後でこんなにも情報量にギャップがあるのでしょうか。私はそのことにとても驚きました。

 

子育ての話はタブー

なぜ先輩ママたちの実態は見えてこないのか。それは基本的に、職場で子育ての話はタブーだからです。

考えてみれば当然のことですよね。子育てのことをむやみに話せば、結婚したいのにできないで悩んでいる独身者や、ひそかに不妊に悩む既婚者を傷つけかねないし、大変だ大変だと騒げば「あ~ハイハイ大変なのね、だったら辞めたら?」と煙たがられかねない。子育ての話は、子供のいない人の前では控えるにこしたことはない。

だから、常識ある社会人ママの多くは、たとえ相手から話を振られたとしても、子育ての話を職場で必要以上にペラペラしゃべるようなことはないのです。

北条さんの記事に書かれている両立術や保育園の利点などは、育休明けマザーにとっては基本のキ、各種メディアのあちこちで飽きるほど目にしている、常識みたいなことばかりです(実際にどれだけ実行に移せているか、確信が持てているかどうかは、また別の話ですが)

ただ、それがワーママ予備軍世代には伝わってなさすぎる。私はここが問題だと思います。

 

専業主婦志向の背景

昨今の20代女子は、専業主婦に対する憧れが強まっていると言われていますね。現実的にはワーママ予備軍である彼女たちの多くも、母親は専業主婦という人がまだまだ多く、専業のイメージは湧きやすいでしょう。

その一方で、大半の独身女子にとっては、仕事と育児の兼業生活のイメージが湧かないので、「ワーキングマザーなんて私にはムリ」だと最初から思い込み、専業主婦に憧れるのかもしれません。

だから私は、ただ何となく恐れているだけの予備軍世代にも、この講座で語られているようなワーママたちの実体験が伝わってほしい。そして、北条さんのように「育児は自分のこと、ひいては社会のこと」だと、身近にひきつけて考えられるようになればいいな、と思います。今はすでに、女も男も、「働き、育てて生きる」のが普通のことなんですから。

でも、ここで立ちはだかるのが、最初に書いたとおり「育児の話はタブーである」という壁の存在。子供のいる人たちは、ふだんは自分からその話を切り出すことはできないのです。

 

 「ワーママなんてムリゲー」という先入観を破る、2つの方法

そこで、この壁を破る方法を2つ考えてみました。

 ひとつめは、既婚者ではなく25歳くらいの独身世代向けに、現役のワーママ&イクメンが育児との両立について話すセミナーを開くこと。そこそこ規模のある職場であれば組織内でできるでしょうし、ワーママの輩出実績のない中小企業向けには、労基署などが開催してもいいでしょう。政府は女性の社会進出を奨励しているのだから、そのくらいしてもいいはずです。

独身者向けなので、あまりに込み入った、具体的な話をする必要はありません。要は、「仕事と育児の両立って、できないわけでもなさそうだし、なかなか楽しそうだな」くらいに思ってもらえればいい。

そして、ふたつめの方法。20代独身男女のみなさん、ぜひ、職場のワーママやイクメンをランチに誘って、「育児の話をきかせて」と声をかけてみてください。きっと、メチャクチャ喜びます。だってみんな、本当は話したくて、教えたくて仕方ないんですから!

 

そんなわけで、周りに20代がいなくてそれが出来ない私は、こうしてブログを書いているのです。